「釣り人と市民の大阪湾水質調査」
内閣官房都市再生本部から「全国都市再生モデル調査」に選定 NPO釣り文化協会主催
内閣官房都市再生本部からNPO法人釣り文化協会にあて、6月27日付けで平成18年度「全国都市再生モデル調査」の一環として調査の対象として選定されたとの知らせが入りました。
釣り文化協会では、平成18年度から「釣り人による大阪湾水質調査」を実施し、18年1月には、報告を兼ねたシンポジウムを開催するなど、海に最も関心の深い市民として積極的な活動を展開してきました。
「全国都市再生モデル調査」にはこうした実績をもとに関係官庁から推薦をいただき、さらに充実した調査を、との観点から応募したものです。
応募件数541件のうち、159件が選定を受け、今年度中に調査を実施します。
写真は昨年8月25日西宮で発生した青潮現象
具体的には、NPO法人釣り文化協会会員の中で公認釣りインストラクター資格を持つメンバーを中心に、一般市民から公募したボランティアを加え、手作りの水質調査キットを持って大阪湾各地の護岸や防潮堤などから水質(水温、水色、透明度、塩分濃度、溶存酸素量、PHなど)を調査するとともに、魚の就餌状況や、泳層、指標生物であるイガイ、イソフジツボ、カニなどの動きを観察し、これまで調査される機会の少なかった内湾の海の状態について科学的なデータを揃えようというものです。
昨年度は大阪湾数箇所に海水が無酸素状態になって硫化水素の結晶ができるいわゆる青潮現象の予兆をイガイの層の剥落などから推測するなど、釣り人ならではの観察が評価され、今回の選定に至ったものと思われます。
今年度は広く市民に呼びかけ、釣り人だけではなく、幅広い層に「海の再生への強い関心」を求めるとともに、調査したデータを科学者グループや関係官庁に送りながら、より一層海の環境を守る運動へと展開するきっかけとしたいと現在鋭意計画を練っています。
関心を持って、協力いただける方々で大阪湾沿岸(大阪府、兵庫県・淡路島を含む)で、調査にご協力いただける方は、ぜひ下記まで申し出て下さい。
参加要項は追って発表させていただきます。
参加ご希望の連絡は「釣り文化協会」まで。
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