環境省提出の「外来生物被害防止法案」が
                     参院を通過 

「特定外来生物による生態系等にかかる被害の防止に関する法案」 
 環境省が外来魚など外来生物が在来生物の生態系などに対し被害を与えているとされる問題につき、
飼養,栽培、保管または運搬、輸入の制限などを求める新法案は3月9日の閣議を経て国会に提案され、
4月16日に参議院を通過した。
環境省では5月末までに衆議院を通過させ、成立させたい考えだ。
(社)全日本釣り団体協議会では、こうした生態系被害を防ぐ意味で、法の規制は必要であるとはいうものの、
別掲の「外来魚に関する全釣り協の公式スタンス」にあるように、外来魚、ことにオオクチバスに関しては、
すでに完全排除が不可能として、いわゆる聖域指定による生息域の減少、一部での有効利用などを提案してきた。
環境省が提出している新法案では、制限の対象となる魚種に関して、まだ触れられていないが、法が成立した段階で、
省令、規則などのかたちで具体案が検討されることになる。
こうしたとき、釣り人の意見が聴取されなかった場合、当事者の同意がないままに、法だけが独り立ちし、しかも、
法を守るための具体的な取締りの方法がない状態で、法のみが一人歩きし、実効があがらない可能性があるとして、
全釣り協では省令の検討に参画することを求めることにしている。

今後の成り行きはこのページで逐次報告していく予定。



TOPへ戻る