酒匂川事故に友釣会連盟が調査開始

8月17日に神奈川県の酒匂川で局地的な豪雨とダムの放水が重なって。アユの友釣りをしていた釣り人が亡くなった事故に関して、日本友釣会連盟では現地の詳細な調査を行い、協議した上で、釣り中の安全確保について、今後の、遊漁者と漁業協同組合、河川管理者のありかたを再検討し、必要ならば関係諸機関に積極的な働きかけを行うことにしています。
事故の概要は、下図参照(18日付け朝日新聞及び19日付け同紙天声人語)

日本友釣会連盟としては
従来から渓流、清流の釣りの事故の中でアユの友釣りの最中に増水で川の中州に取り残されるケースが多く、釣り中の事故は原則として自己責任ではあるが、事故を起こし、関係者など周囲に迷惑をかけることのないよう呼びかけてきた。
たとえば、オトリ缶をすぐ近くに、水面と並行に置き、増水にいち早く気づくよう注意を怠らないなどいったことは、友釣り愛好者としては基本とされている。
今回の場合、放水していた三保ダムは、危険水量に達しておらず、したがって警報等は出されていない。
局地豪雨は午前9時半ごろに静岡県側の支流で降っている。
両方の河川の合流点付近にはオトリ店もあり、急速な増水を下流にいる釣り人に伝える方法がなかったのかどうか。
別の報道によれば、行政側からの制止を振り切って釣り人が川に入ったとしているものがあり、漁業組合でもそれを肯定する発言があったとされている。
河川管理者あるいは漁業組合の制止は、いつ、どんなかたちで行われたのか。その制止は釣り人が知りうるものであったかどうか。もし、制止があったのが事実であったとすれば、当日川に立ち込んでいた多くの釣り人は、どのような手段でオトリアユを入手したのか。
入漁料の徴収にあたり、漁業組合は、増殖義務を果たすだけではなく、入漁者の安全にかかわる情報提供が必要条件ではないか。
しかし、現状、酒匂川ばかりではなく、ダム管理側と、漁業組合との安全に関わる連携が十分でない可能性がある。全国的に安全基準に再度のチェックが必要であろう。
以上のような点につき早急に調査をすすめ、内水面における事故の再発防止に向けて抜本的な協議をおこないたい方針です。
坂匂川事故 朝日新聞記事
坂匂川事故関連 朝日新聞天声人語















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