大阪湾で青潮発生・前兆を
釣りインストラクターがキャッチ

8月25日早朝から、尼崎港付近〜甲子園浜にかけての一帯で「青潮」が発生し、公式に確認されました。

「青潮」というのは、海底近くに無酸素状態の潮が滞留し、これが、風によって海面が移動することで起きる反流になって、水面に湧昇する現象です。低酸素状態や、無酸素状態の間は透明度の高い「澄み潮」ですが、これにヘドロから発生した硫化水素が含まれると、硫化水素の結晶のせいで、白く濁りを帯びた青い潮にかわります。
青潮が発生したきっかけは、台風11号の引き風で北北東の強めの風が続いたので、尼崎港に掘り下げられていた水深20bの航路筋に梅雨のころから停滞していた無酸素状態の潮が水面に上がってきたものです。
 近畿各地の公認釣りインストラクターを中心に結成された、ボランティア事業受託団体の「NPO法人釣り文化協会」が、初仕事として着手した「釣り人の手による大阪湾の水質調査」が始まったばかりでした。
 大阪湾各地の釣り場で行われた釣りインストラクターのみなさんの調査では、既に8月初旬から予兆が出ていました。
釣り人の目線で見た青潮、澄み潮の予兆は次の通りです。

@       海底の溶存酸素が2〜3%と低かった

A       水の透明度が高いが、やや黒っぽい澄み潮状態

B       魚の泳ぐ層が浅い

C       表面を魚が泳ぐ

D       魚の釣れるタナが浅い

E       胴突きの脈釣りで探ってもなにも釣れない

F       夜釣りが不振、特に夜になって浅場に出るはずのチヌがいない

G       イガイが落ち始めた。

H       表水温が下がった


 釣り人が手作りで用意した水質調査の7つ道具の写真です。


 水質調査は、今年は8月中旬から、10月中旬まで試験的に行われ、来年度から規模をあらためて、周年の推移を調べる計画です。

     水質調査の詳細は…NPO法人釣り文化協会<http://www13.ocn.ne.jp/~newturi/

 

Topに戻る